令和6年度 一橋病院 病院指標
病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療の質指標
- リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
- 血液培養2セット実施率
- 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
- 転倒・転落発生率
- 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
- 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
- d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
- 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
- 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数
| 年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 患者数 | – | 23 | 40 | 48 | 85 | 191 | 242 | 363 | 606 | 364 |
60歳以上の患者様が全体の80%、70歳以上の患者様が全体の67%を占めております。
地域の急性期病院として近年の少子高齢化に対応していく中で、高齢者の受け入れも積極的に行っております。
また、地域包括ケアシステムの一環として訪問診療・訪問看護といった分野にも力を入れております。
※患者数10未満の場合は「-」 (ハイフン)で表示しております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 30 | 27.97 | 20.78 | 33.33 | 86.03 | |
| 0400800x99x0xx | 肺炎等(市中肺炎以外) 手術なし 手術・処置等2なし | 27 | 17.85 | 18.16 | 22.22 | 77.00 | |
| 110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 20 | 19.70 | 13.66 | 10.00 | 86.95 | |
| 030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり | 17 | 2.00 | 2.02 | 0.00 | 54.47 | |
| 050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 17 | 20.94 | 17.33 | 23.53 | 88.76 |
当院では、近隣の養護施設や老人ホームからの救急搬送を積極的に受け入れ、地域の高齢者医療に貢献しています。
誤嚥性肺炎や尿路感染症などの高齢者に多い疾患に迅速に対応し、症状安定後は施設への復帰を支援しています。
介護者の休養や在宅療養中の患者様の短期入院には、レスパイト入院のご相談も承っております。
睡眠時無呼吸症候群については、1泊2日の検査入院にて対応しています。
外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 87 | 2.10 | 2.57 | 0.00 | 69.68 | |
| 060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 31 | 4.94 | 4.54 | 0.00 | 68.00 | |
| 060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 23 | 9.00 | 7.60 | 4.35 | 71.30 | |
| 060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし | 21 | 8.81 | 8.51 | 0.00 | 74.00 | |
| 060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 11 | 9.73 | 9.08 | 0.00 | 80.36 |
当院では消化器領域を中心に診療を行っており、腸閉塞・ヘルニアなどの消化器疾患や、胃腸炎・虫垂炎などの炎症性疾患といった急性疾患に対して迅速に対応しています。
内視鏡による検査・切除を通じて、良性腫瘍・ポリープ・早期の悪性腫瘍などの腫瘍性疾患にも早期対応を行っております。
また、腹部消化器系疾患や内視鏡検査は他院からの紹介やご相談も承っております。
整形外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 160800xx02xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 137 | 28.74 | 25.29 | 56.93 | 84.76 | |
| 070370xx99xxxx | 骨粗鬆症 手術なし | 92 | 23.04 | 21.26 | 44.57 | 84.66 | |
| 160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 35 | 31.26 | 36.42 | 48.57 | 83.17 | |
| 160760xx01xxxx | 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 | 32 | 4.44 | 5.95 | 0.00 | 64.88 | |
| 160850xx01xxxx | 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 | 24 | 16.25 | 17.84 | 4.17 | 53.83 |
地域の高齢化に伴い、高齢者に多く見られる大腿骨・四肢の骨折や脊椎圧迫骨折などの症例を積極的に受け入れ、手術・保存的加療の両方に対応しています。
また、加齢性変化による変形性股関節症・膝関節症にも対応可能です。
治療後は、専門的なリハビリを目的とした他院へのスムーズな転院支援も行っており、地域連携にも力を入れています。
さらに、2025年度には股関節疾患のスペシャリストを迎え、「股関節センター」を新設。より高度で専門的な医療を提供し、患者様のQOL(生活の質)向上を目指します。
形成外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 080250xx971xxx | 褥瘡潰瘍 手術あり 手術・処置等1あり | 20 | 61.15 | 67.00 | 40.00 | 80.70 | |
| 080250xx9701xx | 褥瘡潰瘍 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2あり | 11 | 38.64 | 42.84 | 18.18 | 77.55 | |
| 180060xx97xxxx | その他の新生物 手術あり | 10 | 4.40 | 5.63 | 0.00 | 67.50 | |
| 070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術あり 手術・処置等1なし | – | – | 4.65 | – | – | |
| 080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | – | – | 6.92 | – | – |
当院では外傷・皮膚疾患の専門領域として、高齢者に多く見られる褥瘡(床ずれ)に対し、植皮術や洗浄処置(デブリードマン)などの専門的治療を積極的に行っております。
さらに、蜂巣炎・皮膚膿瘍などの感染性疾患、外傷による傷・火傷・顔面損傷にも幅広く対応。鼻骨骨折の整復、指切断や腱縫合、瘢痕拘縮の手術など、高度な技術を要する処置も行っています。
加齢に伴う眼瞼下垂の治療や、皮膚・軟部腫瘍の切除、下肢静脈瘤の治療にも力を入れており、見た目や機能の改善を通じて患者様の生活の質向上を目指しています。
外傷・皮膚疾患に関するお悩みは、ぜひ当院へご相談ください。専門性と経験を活かし、安心・安全な医療を提供いたします。
※患者数10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しております。
脳神経外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 010060xx99x40x | 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし | 95 | 13.71 | 16.89 | 25.26 | 74.35 | |
| 010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 38 | 17.13 | 18.68 | 52.63 | 68.53 | |
| 010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 手術・処置等2なし | 25 | 5.44 | 6.31 | 0.00 | 69.24 | |
| 010230xx99x30x | てんかん 手術なし 手術・処置等2-3あり 副傷病なし | 23 | 8.91 | 12.42 | 30.43 | 67.96 | |
| 160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | 22 | 9.41 | 9.83 | 9.09 | 76.77 |
2024年度より脳神経外科を常設診療科として新設し、専門医が常駐しています。脳梗塞をはじめ、一過性脳虚血発作(TIA)、てんかん、意識障害など多様な脳神経疾患に対応しています。診療の約50%を脳梗塞が占めており、迅速な診断・治療体制を整えています。急性症状には院内で即時対応し、手術が必要な場合は地域の急性期病院と連携し、速やかに対応しています。救急搬送も積極的に受け入れ、地域の脳神経医療を支えています。
泌尿器科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | – | – | 13.66 | – | – | |
| 11012xxx99xxxx | 上部尿路疾患 手術なし | – | – | 7.95 | – | – | |
| 0400800x99x0xx | 肺炎等(市中肺炎以外) 手術なし 手術・処置等2なし | – | – | 18.16 | – | – | |
| 11012xxx03xxxx | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | – | – | 2.40 | – | – | |
| 110310xx97xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 その他の手術あり | – | – | 24.80 | – | – |
尿路感染症などの急性疾患をはじめ、前立腺癌・前立腺肥大症などの泌尿器疾患にも幅広く対応しております。体外衝撃波結石破砕装置による尿管結石の治療も行っております。
また、当院では透析センターを併設しており、腎疾患に対する専門的な治療も腎臓内科と連携し透析管理を行っております。
病状に応じた入院管理にも対応しており、安心して治療を受けていただけます。
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初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
| 初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
| 胃癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
| 大腸癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
| 乳癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
| 肺癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
| 肝癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
大腸癌に対しての手術の他、進行癌への化学療法、緩和療法にも対応しております。
また、早期発見を目的とした内視鏡検査やマンモグラフィー検査等も積極的に行っており、土曜・日曜に行う乳がん検診といった取り組みも行っております。
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成人市中肺炎の重症度別患者数等
| 患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
|---|---|---|---|
| 軽症 | – | – | – |
| 中等症 | 18 | 22.56 | 86.67 |
| 重症 | – | – | – |
| 超重症 | – | – | – |
| 不明 | – | – | – |
誤嚥性のものを除いた、市中肺炎の統計となります。
地域の急性期病院として積極的に受け入れを行っており、地域包括ケア病床の利用・周辺施設との連携も行っております。
※患者数10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しております
脳梗塞の患者数等
| 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
|---|---|---|---|---|
| 3日以内 | 153 | 18.04 | 76.58 | 28.72 |
| その他 | 42 | 16.31 | 76.71 | 5.13 |
当院は2024年度より脳神経外科の医師が常駐し、脳神経外科を新たな常設科として標榜しております。
脳梗塞は、通常、発症して早期に入院されるケースが多いのですが、発症3日以内に入院された患者さんの平均年齢は約76歳くらいで、約18日程度で退院されます。これらの方々は3日を超えて入院された患者様に比べ転院率が高い傾向で、急性期治療後の回復を進めるためリハビリ病院等に転院されることが多いです。
急性症状に関しては、当院での即時対応に加え、地域の急性期病院と連携を図り対応していきます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)入院契機は下血+詳記要。 | 85 | 0.08 | 1.14 | 0.00 | 70.24 | |
| K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 31 | 1.00 | 2.94 | 0.00 | 68.00 | |
| K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 15 | 1.60 | 3.13 | 0.00 | 62.60 | |
| K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上)入院契機は下血+詳記要。 | – | – | – | – | – | |
| K654 | 内視鏡的消化管止血術 | – | – | – | – | – |
腫瘍疾患への迅速な早期対応を主眼に、良性腫瘍・ポリープ・早期悪性腫瘍への内視鏡による切除を積極的に行っております。
ヘルニア・消化管出血・虫垂炎といった急性症状、並びに消化器の悪性腫瘍についても対応可能となっております。
内視鏡による手術では、術後日数が3日以内には退院していることが多く、体への負担が少ない低侵襲性の治療を行っております。
※患者数10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しております。
整形外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 104 | 7.52 | 20.38 | 50.96 | 85.05 | |
| K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 75 | 9.28 | 22.56 | 58.67 | 84.55 | |
| K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 26 | 1.65 | 1.92 | 0.00 | 68.38 | |
| K0462 | 骨折観血的手術(下腿) | 22 | 4.32 | 9.82 | 13.64 | 52.45 | |
| K0461 | 骨折観血的手術(上腕) | 21 | 3.1 | 5.00 | 0.00 | 66.19 |
高齢者に多くみられる、転倒による大腿骨骨折や他四肢等の骨折が大半を占める中、交通外傷・スポーツ外傷といった通常の外傷に対しても即時対応可能となっております。
加療後は必要に応じ、医療相談員の介入によるリハビリ病院やその他施設への転院対応も行っております。
さらに、2025年度から股関節疾患のスペシャリストを迎え、「股関節センター」を新設し、股関節の先天性疾患や変形性疾患にも対応しております。より高度で専門的な医療を提供し、患者様のQOL(生活の質)向上を目指します。
形成外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K0022 | デブリードマン(100cm2以上3000cm2未満) | 37 | 1.14 | 52.92 | 27.03 | 81.22 | |
| K333 | 鼻骨骨折整復固定術 | 10 | 1.00 | 1.10 | 0.00 | 23.90 | |
| K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) | – | – | – | – | – | |
| K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) | – | – | – | – | – | |
| K0152 | 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25~100cm2未満) | – | – | – | – | – |
高齢者に多く見られる褥瘡(床ずれ)に対して、洗浄処置(デブリードマン)を主体とした入院加療が多くを占めております。
鼻骨骨折の整復・指切断・腱縫合などの外傷整復手術の他、軟部腫瘍の切除・瘢痕拘縮・下肢静脈瘤等についても対応可能な体制となっており、
老化による眼瞼下垂に対する手術を目的とした短期入院も行っております。
※患者数10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しております。
脳神経外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 15 | 1.47 | 13.13 | 20.00 | 82.67 | |
| K6092 | 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈) | 11 | 6.91 | 13.64 | 27.27 | 75.00 | |
| K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) | 10 | 0.7 | 27.50 | 70.00 | 69.70 | |
| K164-2 | 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) | – | – | – | – | – | |
| K654 | 内視鏡的消化管止血術 | – | – | – | – | – |
脳神経外科では、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術の症例が多く、掲示症例の当院の年齢は80歳代前半となっております。この他に動脈血栓内膜摘出術、頭蓋内血種除去術などの症例も扱っております。急性期脳梗塞に対しt-PA(脳梗塞血栓溶解療法)も実施可能な体制をとっております。
※患者数が10人未満の場合はー(ハイフン)になっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
| DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
|---|---|---|---|---|
| 130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – | ||
| 180010 | 敗血症 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – | ||
| 180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – | ||
| 180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – |
悪性腫瘍に対する化学療法中の患者様や、免疫力が低下している高齢の患者様に稀に合併症が発症することがあります。
発症が認められた場合には、迅速かつ適切な治療を行っております。
※患者数10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しております。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
| 肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが 「中」以上の手術を施行した 退院患者数(分母) |
分母のうち、肺血栓塞栓症の 予防対策が実施された患者数(分子) |
リスクレベルが「中」以上の手術を 施行した患者の肺血栓塞栓症の 予防対策の実施率 |
|---|---|---|
| 307 | 293 | 95.44 |
「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017 年改訂版)」(日本循環器学会等)により定められた、肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を行った患者様と、それに対し肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者様の統計となります。
血液培養2セット実施率
| 血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率 |
|---|---|---|
| 167 | 62 | 42.12 |
血液培養は、血液感染症(菌血症や敗血症)を診断する目的で実施されるもので、検査の精度向上を目的として2セット行う場合があります。
血液培養オーダーが1日に2件以上あった場合の統計、および血液培養を2セット行った数の統計となります。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
| 広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数(分母) |
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日 までの間に細菌培養同定検査が 実施された患者数(分子) |
広域スペクトル抗菌薬使用時の 細菌培養実施率 |
|---|---|---|
| 103 | 75 | 72.82 |
感染症診断に際し、広い範囲の細菌に対する抗菌薬(=広域スペクトルの抗菌薬)を使用後、狭義の抗菌薬へ切り替えていくために
原因となる細菌の特定のため細菌培養同定検査が必要となる場合があります。
広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者様のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者様の数、
および細菌培養の実施率統計となります。
転倒・転落発生率
| 退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生した転倒・転落件数 (分子) |
転倒・転落発生率 |
|---|---|---|
| 33350 | 108 | 3.23 |
入院中の患者の転倒やベッドからの転落は少なくありません。原因としては、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、
治療・手術などによる身体的なものなどさまざまなものがあります。
転倒・転落による傷害発生事例の件数は少なくても、それより多く発生している傷害に至らなかった事例もあわせて報告して発
生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。
こうした事例分析から導かれた予防策を実施して転倒・転落発生リスクを低減していく取り組みが、転倒による傷害予防につな
がります。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
| 退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生したインシデント 影響度分類レベル3b以上の 転倒・転落の発生件数(分子) |
転倒転落によるインシデント影響度 分類レベル3b以上の発生率 |
|---|---|---|
| – | – | – |
転倒・転落の指標としては、転倒・転落によって患者に傷害が発生した損傷発生率と、患者への傷害に至らなかった転倒・転落
事例の発生率との両者を指標とすることに意味があります。転倒・転落による傷害発生事例の件数は少なくても、それより多く
発生している傷害に至らなかった事例もあわせて報告して発生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より
転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。こうした事例分析から導かれた予防策を実施して転倒・転落発生リスクを低減し
ていく取り組みが、転倒による傷害予防につながります。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
| 全身麻酔手術で、 予防的抗菌薬投与が実施された 手術件数(分母) |
分母のうち、手術開始前 1時間以内に予防的抗菌薬が 投与開始された手術件数(分子) |
手術開始前1時間以内の 予防的抗菌薬投与率 |
|---|---|---|
| 667 | 567 | 85.00 |
現在、細菌感染を起こしていないが、手術後の感染をできるだけ防ぐために、抗生物質をあらかじめ投与することを予防的抗菌
薬投与といいます。
開胸、開腹を伴う手術等は、手術開始直前に抗菌薬を点滴などで投与することにより、手術後の感染を抑えることが期待されて
います。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
| 退院患者の在院日数の総和もしくは 除外条件に該当する患者を除いた 入院患者延べ数(分母) |
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上 の褥瘡)の発生患者数(分子) |
d2(真皮までの損傷)以上の 褥瘡発生率 |
|---|---|---|
| 30296 | 34 | 0.11 |
褥瘡は、看護ケアの質評価の重要な指標の1つとなっています。褥瘡は患者のQOL の低下をきたすとともに、感染を引き起こす
など治癒が長期に及ぶことによって、結果的に在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります。そのため、褥瘡予防対策は、
提供する医療の重要な項目の1 つと捉えられています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
| 65歳以上の退院患者数 (分母) |
分母のうち、入院後48時間以内に 栄養アセスメントが実施された 患者数(分子) |
65歳以上の患者の入院早期の 栄養アセスメント実施割合 |
|---|---|---|
| 1462 | 1388 | 94.93 |
早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることで、在院日数の短縮、予後改善につながります。
身体的拘束の実施率
| 退院患者の在院日数の総和 (分母) |
分母のうち、身体的拘束日数の総和 (分子) |
身体的拘束の実施率 |
|---|---|---|
| 33350 | 3976 | 11.92 |
身体的拘束は、制限の程度が強く、また、二次的な身体的障害を生ぜしめる可能性もあるため、代替方法が見出されるまでの間
のやむを得ない処置として行われる行動の制限であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努めなければならないものとされています。
更新履歴
2025年9月25日 令和6年度 病院指標を公開しました。
