令和7年度 一橋病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 48名 47名 40名 69名 189名 252名 447名 642名 393名
60歳以上の患者様が全体の80%、70歳以上の患者様が全体の69%を占めております。
地域の急性期病院として、高齢化が進む地域の医療ニーズに対応するため、高齢者の受け入れも積極的に行っております。
また、訪問診療・訪問看護にも力を入れております。
※患者数10未満の場合は「-」 (ハイフン)で表示しております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 52名 19.12日 20.49日 32.69% 89.60歳
0400800x99x0xx 肺炎等(市中肺炎以外) 45名 15.02日 18.48日 11.11% 86.04歳
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 41名 18.37日 13.42日 14.63% 81.88歳
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 18名 21.22日 16.10日 22.22% 88.11歳
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 16名 2.00日 2.02日 0.00% 63.75歳
当院では、近隣の養護施設や老人ホームからの救急搬送を積極的に受け入れ、地域の高齢者医療に貢献しております。
誤嚥性肺炎や尿路感染症などの高齢者に多い疾患に迅速に対応し、症状安定後は施設への復帰を支援しております。
介護者の休養や在宅療養中の患者様の短期入院には、レスパイト入院のご相談も承っております。
睡眠時無呼吸症候群については、1泊2日の検査入院にて対応しております。
2026年9月に「膠原病・リウマチセンター」を新設いたしました。関節リウマチをはじめとする膠原病患者様に対して、早期診断から治療、リハビリテーション、長期的な療養支援まで一貫した質の高い医療を提供することを目指しております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 97名 2.10日 2.56日 0.00% 70.58歳
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 26名 5.00日 4.56日 0.00% 69.08歳
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 24名 10.13日 7.58日 0.00% 74.67歳
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 17名 9.71日 8.41日 0.00% 75.41歳
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 15名 12.2日 9.07日 20.00% 71.33歳
当院では消化器領域を中心に診療を行っており、腸閉塞・ヘルニアなどの消化器疾患や、胃腸炎・虫垂炎などの炎症性疾患といった急性疾患に対して迅速に対応しております。
内視鏡による検査・切除を通じて、良性腫瘍・ポリープ・早期の悪性腫瘍などの腫瘍性疾患にも早期対応を行っております。
また、腹部消化器系疾患や内視鏡検査は他院からの紹介やご相談も承っております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 189名 25.50日 24.75日 61.90% 85.28歳
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 136名 20.21日 18.55日 5.15% 66.97歳
070370xx99xxxx 骨粗鬆症 101名 21.07日 20.69日 55.45% 85.72歳
160760xx01xxxx 前腕の骨折 51名 5.00日 5.86日 1.96% 67.80歳
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 31名 8.16日 13.89日 9.68% 69.61歳
地域の高齢化に伴い、高齢者に多く見られる大腿骨・四肢の骨折や脊椎圧迫骨折などの症例を積極的に受け入れ、手術・保存的加療の両方に対応しております。
また、加齢性変化による変形性股関節症・膝関節症にも対応可能となっております。
治療後は、専門的なリハビリを目的とした他院へのスムーズな転院支援も行っており、地域連携にも力を入れております。
さらに、2025年度には股関節疾患のスペシャリストを迎え、「股関節センター」を新設し、2026年7月に多摩地区初となるロボット支援手術を導入いたしました。これまでの股関節手術の経験に加え、人間の目による誤差を低減し、先端技術を活用することで、患者様により良い股関節治療を提供できるよう努めております。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 27名 10.11日 13.00日 3.70% 81.04歳
080250xx971xxx 褥瘡潰瘍 22名 58.86日 60.35日 31.82% 85.36歳
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 18名 3.28日 4.67日 0.00% 57.83歳
180060xx97xxxx その他の新生物 15名 3.20日 5.62日 0.00% 63.40歳
050180xx99xxxx 静脈・リンパ管疾患 13名 12.00日 14.12日 0.00% 84.38歳
当院では外傷・皮膚疾患の専門領域として、高齢者に多く見られる褥瘡(床ずれ)に対し、植皮術や洗浄処置(デブリードマン)などの専門的治療を積極的に行っております。
さらに、蜂巣炎・皮膚膿瘍などの感染性疾患や、外傷による傷・火傷・顔面損傷にも幅広く対応しております。鼻骨骨折の整復、指切断や腱縫合、瘢痕拘縮の手術など、高度な技術を要する処置も行っております。
加齢に伴う眼瞼下垂の治療や、皮膚・軟部腫瘍の切除、下肢静脈瘤の治療にも力を入れており、見た目や機能の改善を通じて患者様の生活の質向上を目指しております。
外傷・皮膚疾患に対し、専門性を活かした診療を提供しております。今後も安心・安全な医療の提供に努めてまいります。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 処置(エダラボン)あり 38名 16.45日 16.51日 50.00% 76.76歳
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 18名 5.67日 6.37日 0.00% 74.78歳
010060xx99x20x 脳梗塞 処置(脳血管リハビリ)あり 16名 14.94日 16.60日 43.75% 79.81歳
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷(手術なし) 14名 11.29日 7.84日 21.43% 70.93歳
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 13名 16.62日 9.62日 38.46% 80.54歳
当院では脳神経外科を常設診療科として標榜し、脳梗塞をはじめ、一過性脳虚血発作(TIA)、てんかん、意識障害など多様な脳神経疾患に対応しております。診療の約50%を脳梗塞が占めており、迅速な診断・治療体制を整えております。
外科的治療を要すると判断した場合は地域の急性期病院と連携し、速やかに対応しております。
外科的治療を要さない場合は、内科治療に加えてリハビリテーション加療を行っております。近隣のリハビリテーション病院と連携を取りつつ、在宅・社会復帰を目指せるような医療を提供しております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 17名 2.00日 2.45日 0.00% 73.65歳
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 10名 9.80日 13.42日 0.00% 75.70歳
11012xxx99xxxx 上部尿路疾患(手術なし) - - 7.99日 - -
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患(体外衝撃波腎・尿管結石破砕術) - - 2.36日 - -
11013xxx97xxxx 下部尿路疾患(慢性硬膜下血種穿孔洗浄術) - - 11.02日 - -
尿路感染症などの急性疾患をはじめ、前立腺癌・前立腺肥大症などの泌尿器疾患にも幅広く対応しております。体外衝撃波結石破砕装置による尿管結石の治療も行っております。
また、当院では透析センターを併設しており、腎疾患に対する専門的な治療も腎臓内科と連携し透析管理を行っております。
病状に応じた入院管理にも対応しており、安心して治療を受けていただけます。
※患者数10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - 1 8
大腸癌 - - - - - - 2
乳癌 - - - - - - 1
肺癌 - - - - - - 1 8
肝癌 - - - - - - 2
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
大腸癌に対しての手術の他、進行癌への化学療法、緩和療法にも対応しております。
また、早期発見を目的とした内視鏡検査やマンモグラフィー検査等も積極的に行っており、土曜・日曜に行う乳がん検診といった取り組みも行っております。
※患者数10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 15名 18.80日 85.80歳
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
誤嚥性のものを除いた、市中肺炎の統計となります。
地域の急性期病院として積極的に受け入れを行っており、地域包括ケア病床の利用・周辺施設との連携も行っております。
※患者数10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しております。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 57名 16.88日 79.35歳 36.62%
その他 14名 16.93日 78.50歳 12.68%
当院では脳神経外科を常設診療科として標榜しております。
脳梗塞は、通常、発症して早期に入院されるケースが多いのですが、発症3日以内に入院された患者様の平均年齢は約79歳で、約17日で退院されます。これらの患者様は3日を超えて入院された患者様に比べ転院率が高い傾向にあり、急性期治療後の回復を進めるためリハビリテーション病院等に転院されることが多いです。
急性症状に関しては、当院での初期対応に加え、地域の急性期病院と連携して対応しております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 97名 0.12日 1.03日 0.00% 70.75歳
K6335 鼠径ヘルニア手術 26名 1.00日 3.00日 0.00% 69.08歳
K654 内視鏡的消化管止血術 11名 5.45日 13.19日 30.00% 82.36歳
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 - - - - -
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 - - - - -
腫瘍疾患の早期発見・早期治療を主眼に、良性腫瘍・ポリープ・早期悪性腫瘍への内視鏡による切除を積極的に行っております。
ヘルニア・消化管出血・虫垂炎といった急性症状、並びに消化器の悪性腫瘍についても対応可能となっております。
内視鏡による手術では、術後日数が3日以内には退院していることが多く、体への負担が少ない低侵襲性の治療を行っております。
※患者数10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(股) 154名 1.91 日 18.03日 10.38% 67.76歳
K0461 骨折観血的手術(大腿) 133名 4.13日 15.46日 48.12% 81.71歳
K0811 人工骨頭挿入術(股) 70名 5.80日 20.93日 68.57% 86.90歳
K0462 骨折観血的手術(前腕) 58名 3.48日 8.55日 12.07% 60.62歳
K0463 骨折観血的手術(膝蓋骨) 35名 1.66日 3.94日 8.57% 53.89歳
高齢者に多く見られる転倒による大腿骨骨折や四肢骨折が大半を占めておりますが、交通外傷・スポーツ外傷といった通常の外傷に対しても迅速な対応に努めております。
加療後は必要に応じ、医療相談員の介入によるリハビリ病院やその他施設への転院対応も行っております。
さらに、2025年度から股関節疾患のスペシャリストを迎え、「股関節センター」を新設し、股関節の先天性疾患や変形性疾患にも対応しております。また、2026年7月より多摩地区初となるロボット支援手術を導入いたしました。適応疾患は股関節をはじめ、2026年9月からは膝関節疾患にも拡大し、より高度で専門的な医療を提供し、患者様のQOL(生活の質)向上を目指しております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0022 デブリードマン(100cm2以上3000cm2未満) 33名 0.45日 56.33日 45.45% 81.24歳
K333 鼻骨骨折整復固定術 12名 1.00日 1.00日 0.00% 18.50歳
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) 10名 0.90日 1.00日 0.00% 58.20歳
K0012 皮膚切開術 10名 0.00日 0.00日 30.00% 84.70歳
K0005 創傷処理 - - - - -
高齢者に多く見られる褥瘡(床ずれ)に対して、洗浄処置(デブリードマン)を主体とした入院加療が多くを占めております。
鼻骨骨折の整復や指切断・腱縫合などの外傷整復手術のほか、軟部腫瘍の切除・瘢痕拘縮・下肢静脈瘤等についても対応可能な体制となっており、
老化による眼瞼下垂に対する手術を目的とした短期入院も行っております。
※患者数10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 14名 2.43 日 18.50日 50.00% 81.14歳
K0001 創傷処理(筋肉、臓器に達するもの)(長径5cm未満のもの) - - - - -
K0004 創傷処理(筋肉、臓器に達しないもの)(長径5cm未満のもの) - - - - -
K0003ロ 創傷処理(筋肉、臓器に達するもの)(長径10cm以上のもの) - - - - -
K664 胃瘻増設術 - - - - -
脳神経外科では、慢性硬膜下血腫に対する慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を中心に診療を行っており、高齢者の症例が多く、手術患者の平均年齢は80.69歳となっております。術後は早期の機能回復を目指したリハビリテーションを実施し、必要に応じてリハビリテーション病院との連携を図っております。
※患者数10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 27名 10.89日 9.56日 14.81% 73.81歳
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回実施後3月以内に実施) - - - - -
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 - - - - -
K797 膀胱内凝血除去術 - - - - -
K0012 皮膚切開術 - - - - -
泌尿器科では、尿路結石症に対する体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)や、膀胱内出血に伴う凝血貯留に対する膀胱内凝血除去術を実施しております。患者様の状態に応じて低侵襲な治療を選択し、症状の早期改善に努めております。
シャントとは、腕の動脈と静脈を直接つなぎ、人工透析を行うために必要な血管となります。
腎不全の患者様の透析導入のために、シャントを設置する手術を行っております。
※患者数10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる 15件 0.70%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 33件 1.55%
異なる - -
悪性腫瘍に対する化学療法中の患者様や、免疫力が低下している高齢の患者様に稀に合併症が発症することがあります。
発症が認められた場合には、迅速かつ適切な治療を行っております。
※患者数10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しております。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
416名 396名 95.19%
肺血栓塞栓症は、主に下肢の深部静脈にできた血栓(深部静脈血栓症)が血流によって運ばれ、肺動脈に閉塞を起こしてしまう重篤な病態です。手術後の安静臥位がそのリスクになると考えられており、これを予防するため適切な対策を行う必要があります。本指標は、「肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症予防ガイドライン」に基づいて弾性ストッキングの着用、間歇的空気圧迫装置の利用、抗凝固薬などの薬物的予防等が行われた肺血栓塞栓症の予防の実施状況を表したものです。
当院では周術期の肺血栓塞栓症予防を重要な安全対策と位置付けており、ガイドラインに基づいた予防策の実施に努めております。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
202日 84日 41.58%
血液培養は、感染症の診断、特に血流感染症の診断に有用な検査です。
検査精度を高めるために原則として2セット以上(好気ボトル2本、嫌気ボトル2本の合計4本)採取が推奨されています。
当院の血液培養2セット実施率は41.58%でした。感染症診療の精度向上を目的として、血液培養の適正採取について医師・看護師への啓発を継続し、実施率の向上に努めてまいります。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
118名 96名 81.36%
近年、抗菌薬治療に対する抵抗性をもった細菌(薬剤耐性菌)によって引き起こされる感染症が増加しており、臨床現場における診療や感染対策の大きな課題となっています。不適切な抗菌薬の使用は、薬剤耐性菌の発生や蔓延の原因になります。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
当院の実施率は81.36%でした。抗菌薬投与前の適切な培養検査の実施を推進し、今後もより適切な感染症診療に取り組んでまいります。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
33,291名 78件 2.34‰
入院中の患者の転倒やベッドからの転落は少なくありません。原因としては、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、
治療・手術などによる身体的なものなどさまざまなものがあります。
転倒・転落による傷害発生事例の件数は少なくても、それより多く発生している傷害に至らなかった事例もあわせて報告して発
生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。
こうした事例分析から導かれた予防策を実施して転倒・転落発生リスクを低減していく取り組みが、転倒による傷害予防につな
がります。
高齢患者様の割合が高いことから転倒・転落リスクの高い患者様が多い状況ですが、入院時評価や定期的なリスクアセスメント、多職種連携による予防対策を実施しております。今後も安全な療養環境の提供に努めてまいります。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
- - -
転倒・転落の指標としては、転倒・転落によって患者に傷害が発生した損傷発生率と、患者への傷害に至らなかった転倒・転落
事例の発生率との両者を指標とすることに意味があります。転倒・転落による傷害発生事例の件数は少なくても、それより多く
発生している傷害に至らなかった事例もあわせて報告して発生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より
転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。こうした事例分析から導かれた予防策を実施して転倒・転落発生リスクを低減し
ていく取り組みが、転倒による傷害予防につながります。
重篤な転倒・転落事例の発生防止に向けて、多職種による事例分析と再発防止対策に取り組んでおります。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
634件 634件 100%
現在、細菌感染を起こしていないが、手術後の感染をできるだけ防ぐために、抗生物質をあらかじめ投与することを予防的抗菌
薬投与といいます。
開胸、開腹を伴う手術等は、手術開始直前に抗菌薬を点滴などで投与することにより、手術後の感染を抑えることが期待されて
います。
当院では手術部門と感染対策部門が連携し、適切なタイミングでの予防的抗菌薬投与を徹底しております。今後も安全な周術期管理に努めてまいります。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
29,439名 37名 0.13%
褥瘡は、看護ケアの質評価の重要な指標の1つとなっています。褥瘡は患者のQOL の低下をきたすとともに、感染を引き起こす
など治癒が長期に及ぶことによって、結果的に在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります。そのため、褥瘡予防対策は、
提供する医療の重要な項目の1 つと捉えられています。
当院では褥瘡対策チームを中心に早期評価および予防ケアを実施しております。今後も褥瘡発生率の低減に向けた取り組みを継続してまいります。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
1,621名 1,508名 93.03%
早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることで、在院日数の短縮、予後改善につながります。
当院は高齢患者様の割合が高く、低栄養リスクの早期把握を重視しております。管理栄養士を含む多職種で評価を行い、早期介入につなげております。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
33,291名 4,463日 13.41%
身体的拘束は、制限の程度が強く、また、二次的な身体的障害を生じさせる可能性もあるため、代替方法が見出されるまでの間
のやむを得ない処置として行われる行動の制限であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努めなければならないものとされています。
当院は高齢患者様の割合が高く、認知症やせん妄を有する患者様への対応が必要となる場合があります。一方で、身体的拘束の最小化を重要な課題と位置づけ、患者様の安全確保のためやむを得ない場合に限定して実施し、多職種で必要性を評価しながら早期解除に努めております。
更新履歴
2026年9月30日
令和7年度 病院情報を公開しました。